我が子もまちのじゅうみんとして参加する、9/24開催の『こどものまち稲美』。
今日は事前に募集した1年生から6年生の”こども店長”さんたちが準備を進める『こども会議』の第一回目に、参加してきました。
こどものまちってなに?
こどもが店長してお店開くの?
正直私もそれくらいしか、説明できなかった、こどものまち。今日参加して、あぁ、町は自分と、そのまちにいる全員で作るんだな、ということをしっかり感じてきました。
36名(今日は1人欠席)のこども店長さんたちが、少し様子を見ながら、お部屋に入ってきます。ですがここは、主催ゆるり家さんがいつも話している『気のいいオトナ』が集まる場所。スタッフの皆さんと顔見知りの子も初めましての子もいるけれど、少しずつ、みんながなごやかに話し始める、開始前から温かさのつたわる場所でした。
本日午前の内容は
■はじめましてのアイスブレイキング
■『こどものまちとは?』
■『こども町長とは?』
(中略)
アイスブレイキングのゲームでは、4チームに分かれてチーム対抗のミニゲームを。チームは自分の名札についている色ごとに集まります。何が始まるか分からなくてもとにかく楽しそうにやってみようとするこどもたちはさすがです。
そのあとはいよいよ『こどものまち』を考える時間。こどもたちはすでにやる気満々で,こんなお店をしたい!とか去年のこのお店が楽しかった!とか、色々思いがあると思うのですが、まずは、自分のお店以外にも、『まち』を成立させるため何が必要かを考えます。
【今のまちには便利なものがもうあるから、何も思わないよね】との問いかけから、”まちにないと困るもの”をみんなで考えます。
自動販売機や、コンビニみたいなお店を作ったとしたら、ジュースは買える。そしたら、まちのじゅうみんはジュースが飲める。
だけど、ジュース買ったら、どこで飲む?飲んだあと、何か必要な場所、ものはない?
スタッフと共にこどもたちは考えます。
トイレ…ゴミ箱…。休むベンチに、森のような木陰。公園には時計も…。
何が必要?と同じ言葉を投げかけても、こどもたちが考えることはそれぞれに違っていました。一人一人の思いが違って、でもどれも必要なこと。みんなそれぞれ考えたことを持ち寄ると、そこには子供達らしい便利なもの、楽しいもの、幸せになれるものがたくさんのまちが。
じゃあまちのいろんなお仕事や、イベントや、便利なもの情報はどうやって伝えたらいい?
手紙、でんわ、糸電話(笑)、ポスター
これらは当たり前にあって、無料で使えるものもあるけれど、ないと困る”まちの要素”。そんなまちの当たり前にある便利なものに、こどもたちの目線が向きます。こどものまちはただ、『買い物する』場所じゃない。これから店長たちはそんなふうに考えながら準備を進めていくのだな、と感じました。
みんなのいろんな《よかった》が詰め込まれたような場所、それがこどものまち。
そんなコンセプトのもと、これからどんな町ができあがっていくのでしょうか。
このあと、まちの町長を決める話や,自分たちの店の目標を決める時間へと進んでいったようです。帯同した我が息子も,一緒にあれこれ考えるいい時間をいただきました。自治って、自分で、みんなで考えて、みんなで作り上げていくこと。1年生の息子にもそれが伝わればいいな。
わかりやすい説明に、フレンドリーなスタッフの集まる、『こども会議』でした! (ボランティアスタッフ F)
※第2回~第4回のこども会議レポートはInstagramで公開しています!よかったら読んでみてくださいね~。
こどものまち稲美2023!9月24日、当日のレポートをお届けします。
朝9時、おとなスタッフたちが集合。
ゆるり家代表りえさんからの挨拶では、「失敗しても大丈夫です!」「子どもに『教える』ことはしないようにしましょう」という言葉がありました。
朝9時20分、子ども店長たちの集合時間です。
みんなここまで、何回も会議と準備を重ねてきました。
ここでも、「失敗しても大丈夫!」を合言葉に、直前の準備を始めます。
大きな店長バッジをつけた店長たち。「全然(準備が)終わってなーい」と言いながら、バタバタと廊下を行き来していきます。
少し落ち着いた頃合いを見計らって、何人かの店長さんに聞いてみました。
-準備はどんな感じですか?
「できたと思う!まだ友達が来てなくて、ひとりだけだから怖い。緊張するー」
-準備は進んでますか?
「焦ってる!やばい!看板つけなきゃ!」
-準備どうですか?
「ぼちぼち!」
-もう完璧な感じですね!
「ちがう!ぼちぼち!」
-あ、失礼しました。
-準備できました?
「まあいけそう!」
-おすすめ商品は?
「ジュースの上にアイス!」
レストエリアは稲美乳販さんのアイスが目玉商品のようです。
おとなブースも充実。
コープこうべさんの出店では、おかしやカップヌードルが並びます。
稲美町役場の出張所は、下水道やゴミについての話を聞いたらコッスン(こどものまち紙幣)がもらえるシステム。
税務署・銀行では、但陽信用金庫の皆さんが、お給料を払うためのコッスンを手際よくまとめています。
おとなスタッフのお昼ご飯を、キッチンでことことさんが準備中。カレー、60人分!
黄色Tシャツのスタッフたちも走り回っています。
子どもも大人もワクワクバタバタ、いよいよこどものまちが始まります!
10時。こどものまちの住民たちが、続々とやってきました。
おとなはスタッフ以外、まちには入れません。
保護者の方と入り口でバイバイをして、中に入っていきます。
10時30分からはオープニングセレモニー。
今年のこどものまちは、こども町長のアイデアで、所得税が下がりました。
お店で30分働くと、100コッスン。そのうち10コッスンを所得税で納めなければならなかったのを、5コッスンに減税。その分、法人税を導入しました。
説明を聞いて、住民たちから歓声が上がります。
セレモニーでは、社協の会長さんと稲美町長さんから挨拶の後、こどものまち町長が開催宣言を行いました。
「今年のこどものまちは、買う物だけでなく遊んで楽しむ物、見て楽しむ物などたくさんあります。最後までとことん楽しんでください。
じゃあ、こどものまち…スタート!」
合図と共に、店に繰り出していく住民たち。
ネイル屋さん、キーホルダーやさん、ゲームやさん、プラネタリウム、お化け屋敷、映画館…。
気に入ったお店に行って、働く時間を予約したり、お給料をもらって、お買い物を楽しんだり。
まちが一気に賑やかになり、部屋も廊下も、こどもたちであふれます。
ステージでギターを披露する住民。
売り子として店を宣伝しながら町を歩く子たち。
コッスンをいっぱいカードケースに入れてうろうろする子の間を、
清掃局の局員がモップでおそうじをしています。
放送局の大きな映像画面には、局員がまちなかでインタビューしている様子が映し出されています。
また、おとなたちが入国証発行を受けて体験できるこどものまち観光ツアーや、幼児さんの「はじめてのこどものまち」体験。そしてこどものまちを支える、中学生から大学生までの幅広い年代の若者スタッフたち。
たくさんの年代の人たちが、こどもたちと一緒にこの非日常のまちを体験します。
あっという間にお昼の時間。
午後は少しずつ、お店もゆっくりした雰囲気になってきました。
とはいえ、お客さんの相手、店に働きにくる住民たちへの対応、そして売上の状況確認。こども店長は大忙しです。
-お店、どうですか?
「もうかってまーす」
「でも、法人税(払うの)に足りてるかわかんない」
「(1回)100コッスンは高かったかなあ…」
午後の後半戦からは、値下げをしているお店もありました。
だんだんと、住民たちもまちの仕組みがわかってきた頃です。何人かにインタビュー。
-お店で働くの、どう?
「楽しい!ほんまのお店みたいに、(商品を渡す時に)テープ貼ったりしてる」
-初めてのこどものまち、どう?
「楽しい!全部楽しい!お化け屋敷で働いてきた!」
16時。最後に集まって、みんなで来年に向けた子ども会議。
来年あったらいいなと思うものを話し合います。
みんなからの意見にこども町長が応じ、アイデアをまとめていきました。
「カラオケがほしい!」
「スーパーボールすくいやメダカすくいなどお祭り系のものがあるといいな」
「ポテトやからあげを売ってほしい」
低学年の子から高学年の子まで、手をあげて自由に意見を伝えていました。
会議の後は、集合写真。
「こどものま、ちー!!」の掛け声でシャッターが切られます。
最後に、こども町長からの挨拶。
「今日、楽しかった人~?」
はーい!とたくさん手が上がります。会場は拍手喝采。
「来年、子ども店長やってみたいなーと思った人?」
半分くらい手が上がり、嬉しいどよめきが。
「お気に入りのお店があった人~?」
これにもたくさんの手があがりました。そんなみんなに、こども町長から「ぜひ来年頑張ってください!」のエール。そして、
「こどものまち2023、終了します!」
こども店長、37人。まちのじゅうみん、131人。
こどもたちがたくさんの時間と力を注いで作り上げた、こどものための、こどものまち。
たくさんの笑顔と共に、無事終了しました。
ありがとうございました! (いち)
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