「こどものまち」とは、1979年にドイツ・ミュンヘンで初めて行われた「ミニ・ミュンヘン」というプログラムを参考に企画されたイベントです。それはこどもが作り、運営していく「こどもだけのまち」。

 

こどものまちのお店は、事前に応募した「こども店長」達が経営します。こども店長達は、イベント当日より前に何度も行われる「こども会議」に出席し、どのようなお店があったらいいか、どのようなお店を作りたいか、お店を作るためには何が必要か、何を準備しなければいけないか、自分で考え、みんなと話し合いながら自分達のお店を作り上げていきます。

 

こどものまちのイベント当日、参加者である「まちのじゅうみん」達は、こども店長達が経営するお店で雇ってもらい、仕事をします。仕事をしたら銀行で給料をもらい、税務署に税金を納め、残ったお給料で買い物をしたり、ゲームをしたりと消費行動を行います。

こういった一連の活動を通じて、こども達は「まちづくり」を体験しながら、社会の仕組みを学んでいくのです。

 

兵庫県東播磨地区では、2008年よりNPO法人高砂キッズスペース主催での「こどものまち」が、高砂市・加古川市・播磨町で開催されていました。稲美町では、2019年より前述高砂キッズスペース協力のもと、ゆるり家が主催となって「こどものまち稲美」を開催しています。2020年にはコロナ渦の影響で開催を断念しましたが、その後2021年からは午前・午後の二部制で復活し、2023年には1日を通しての開催が復活しました。参加するこども達の数も年々増加し、稲美町内外での認知度も高まってきています。

 

2024年も開催に向けての話し合いがスタートしました。今年も多くのこども達に体験してもらえるよう努めてまいりますので、応援をよろしくお願いいたします。ボランティアスタッフも随時募集していますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

 

※2024年こどものまち稲美については、現在開催時期を含め検討中です。

参加申込み等の詳細は分かり次第お知らせいたしますので、今しばらくお待ちください。

こどものまちの仕組み


こどものまちでまちのじゅうみんは何をするの?

①仕事を探して就職します

お店をまわってやりたい仕事を探します。

こども店長が働き方の説明をしてくれます。

 

②30分働いたらお給料をもらいます

お給料は銀行に行ってもらいます。

となりの税務署で税金を払います。

税務署で納めた税金は、自らお金をもうけないお仕事(行政)の給料になります。

 

③お買い物をしたり遊んだりします

お給料の残りで、お買い物やゲームを楽しみましょう。

こども店長が考えたいろいろなお店がたくさんあります。

 

④また働きます

お金が無くなったら、また働きに行きます。

前に働いたお店でも、新しいお店でもOKです。

 


こども会議でこども店長は何をするの?

①自分たちのお店を作る

商品希望書の作成

お店の申請書や予算書の作成

商品づくり、価格設定

看板、メニュー、働き方マニュアルなどの作成

 

上記のような準備をして、営業シミュレーションを行います。

シミュレーションに合格したら営業許可証を貰えます。

営業許可証があれば、こどものまちで出店することができます。


②こどものまち全体のことを考える

 

・どんなまちにしたいか

・どんなお店があるといいか

・過去のこどものまちへの改善点

 

 などを考え、理想のまちにするためにみんなで話し合います。

 

こどものまちの町長も、こども店長達の中から選びます。

こども会議の中で「こども町長選挙」を行うので、立候補者は選挙演説を行い、他のこども店長達は投票を行います。