こども会議潜入記録

10月16日に行われた、第二回こども会議に潜入してきました!

今日のこども会議では、こどものまちの町長を決める町長選挙が行われました。

 

なんと今日は、稲美町の町長、中山哲郎さんが参加!

まずは中山さんから、「町長のおしごと」についてお話が。

「なんで町長って決めなきゃいけないの?」

「町長って絶対必要なの?」

 

という、そもそもの話から説明していただきました。(以下記者要約)

 


 

『こどものまちでは皆がどんなお店をしたいかを自由に考えて、好きなお店を作ります。

町長も、やりたいと思った人がしたらいいんだけど、そこからがちょっと違う。

町長はこんな町にしたいっていう公約をまずみんなに話して、みんながそれぞれいいと思う人を選ぶんですね。それが選挙。』

 

『町の仕事の中で、絶対ないとダメなものっていうのがあります。学校がないとみんな行けなくなって困るよね。あとは悪い人を捕まえる警察、病気になった時に治してもらう病院。

みんなが考えているお化け屋敷とか、物を売ったりするような、こんなお店がしたい!という仕事とは違うけど、絶対必要な仕事。誰かのためになる、誰かを助ける仕事。

例えばゴミが出る、それを処分するのも町の仕事。楽しいか楽しくないかは置いといて、目立たないけど必ず人のためになる、必要な仕事というのがあります。

稲美町の町役場でもそんな仕事をしている人たちがたくさんいます。そうして、町のことで何かを決めないといけないとき、最後に決めるのが町長です。』

 

 

お話を聞いて、みんなで「どんなこどものまちがいいか」を付箋に貼って書いていきます。

自分がやるわけじゃないけど、まちにあったらいいなと思うもの。みんなが楽しく過ごせるまちにするための工夫。

 

そうしてたくさんの意見がホワイトボードに貼られていきました。


今年の町長立候補者は4人。みんなの意見を聴いて、演説を考えていきます。

「どんなまちにしたい?」

「たとえば、明るくて楽しいまち、だったら、そのためにどんな取り組みをする?具体的に何をするか、まで言えるようにしよう」

おとなスタッフの言葉に、うーん、と悩んで考える候補者たち。

 

昨年の町長2人も、立候補者にアドバイスをしてくれました。


 

さあ、立候補者4名の演説が始まりました。

自分の名前。どんなまちにしたいか。そのためにどんなことをするか。

前を向いて一生懸命、みんなに語りかけます。

 

最後に「がんばります!」「よろしくお願いします!」と、思い思いの一言で締めくくりました。

 


 

そして、いよいよ選挙の時間です。

会場には本物の投票箱と投票記載台。

立候補者の名札も設置され、元町長たちが選挙管理委員として見守る中、粛々と投票が進んでいきます。

おとなスタッフからは、「こんなホンモノで体験できるの、ええなあ〜」

 

「投票率、100パーセントやな!」というつぶやきが聞こえてきました。

 


 

投票したみんなに感想を聞いたところ、

「最後楽しく終わりたいなって思ってたから、そうしてくれそうな人を選んだ」

「書くとき緊張した〜」

「何もわからんかったー」

と、いろんな感想が聞けました。

うんうん、最初は何したらええの?って思うよね。

わからないながらも、参加する。

みんなの姿を、おとなが見習わないといけませんね。

 

立候補者からも、「すっごい緊張した!!でも、楽しかった!」

「他の人がすごかった、去年の感想とかちゃんと言ってた」

 

と、演説をやってみての素直な感想をいただきました。 

 


 

最後に、開票まで見守って下さった町長さんからの感想(記者要約)をご紹介。

『こどもたちが自分達で代表を選挙で決めるっていう機会はなかなかないので、すごくいい機会。投票用紙を書くみんなの背中に、真剣さが漂っていました。

こんなふうに、自分達で選んで、その自分達の意見が届くっていう経験をたくさんしてほしいな。立候補が出たっていうのも、とっても嬉しかったです。』

 

第二回こども会議、とっても楽しく充実した潜入時間でした!

 

こどものまちの皆さん、ありがとうございました!(いち)